《DIALOGUE+ 夏の花火と君と青 歌詞考察》
こんにちは。
今回は改めて「夏の花火と君と青」が良すぎるなぁと感じたので、書き始めました。
考察なんて大したものでもなくて、ここがとても良いということをひたすら言葉にしたいだけのものです。
よければお付き合いください。
まず、DIALOGUE+にハマり始めて割と早い段階でかなり好きになった曲ではあったんですが、今までなんとなく好きという状態でいました。
なぜ好きなのか改めて歌詞を見返すとしっかり切ないのが本当に良い。
元々、こういうストーリー性がある楽曲が好きで、中でも恋の自覚過程が描かれた曲が本当に好きなんですよね。
この夏花火はまさにといった感じ。
さらに、ここは解釈が別れるのかも(?)しれませんが、単純なハッピーエンドではなく夏の恋って感じの切なさが感じられるのが、とにかく良いんですよね。
こうしてこの主人公ちゃんはまた一歩大人になっていくんだなって。
youtubeで公開されてるMVの浴衣も最高だし、ライブに関してもUOは綺麗だし、337拍子もとても楽しい。
僕自身、アニサマの「おもいでしりとり」からDIALOGUE+を知り、初の単独ライブに参加したpuzzleの大阪で初花火を経験しました。
マジで一番聞きたい曲だったので、イントロの瞬間から思わず泣いてしまうぐらいには最高の経験でした。
セトリも本編のラストという最高のタイミングでイントロの入りも良くて、本当に気持ちよかったですね。
さて、まぁ夏花火の良さはみなさんご存知のことと思いますので、ここからは例のごとく歌詞全文を見ていきたいと思います。
ちなみにメンバーのインタビューでも詳しく語られているので、こちらもどうぞ
「夏の花火と君と青」
まずタイトル。
「夏」「花火」「青」とかいうオタクの好きなものを詰め込んだ、いい意味でとても頭の悪いタイトル。
もうタイトルの時点で存在しない夏祭りの記憶が想起され、気持ちよくなれるんですよね。
存在しない記憶なんですけど。。。
夕焼け終わり間近 待ち合わせまでもうちょっと
新しく買った浴衣は かわいくしてくれてるかな?
タイトルである程度の内容は分かるんですが、冒頭でまず詳細な状況が提示されます。
夕焼けの中、待ち合わせでソワソワしてる浴衣の女の子とか最高だろ。
「かわいくしてくれてるかな?」の表現もとてもいいですよね。
お前が一番可愛いよ。
慣れない足元カラリコロリ 人混みが更に邪魔して
よろけそうになる瞬間に君と目が合った
…私、変じゃないかな?
ここの「カラリコロリ」の下駄の音の表現も良いですね。
「よろけそうになる瞬間に君と目が合った」という状況が、少しフィクション感強めに出てる気がしちゃいますが、ヨシとしましょう。
「…私、変じゃないかな?」のとこは、「かわいくしてくれてるかな?」に続いて、なれない浴衣を着て君の目にどう映るかがとても気になる感じ。
だから、お前が一番可愛いって!!
あつい、あついよ 体温だけじゃ説明つかないや
トクントクン 加速するよ これはなんだろな…
ねえ、なんですか?
いつか想い出になるんなら
今の「好き」でいっぱいにしよう
遠くの花火が甘い魔法をかけた夏なんだ
いよいよサビ。
まだ、この段階では恋を明確に自覚してなくて、「ねぇ、なんですか?」なんですよね。
さっき載せたインタビューで寧々さんも言ってましたが、「いつか想い出になるんなら今の「好き」でいっぱいにしよう」のところは、おそらくこの恋がうまく行かない雰囲気を既に感じとっている様子が伺えて、切ないのがとても良い。
とはいえ、その状況で今を楽しもうと思えるのは大人だなぁと思いますが。
花火がかけた"魔法"というのも、いつかは解けてしまう感じが滲んでいて、切ないですね。
ひゅーどんど、と響く音が応援歌に聞こえたんだ
都合の良い思い込みで ためらいはどっかにいっちゃった
都合の良い思い込み、完全に夏祭りの雰囲気にあてられてる感じが良いですね。
完全に熱に浮かされてて、待ち合わせの時よりも大胆になれてる感じですね。
わたあめ やきそば 金魚すくい
次!次! ねえ全部行こうよ!
はしゃぎすぎて赤らむ顔をお面でそっと隠した
夏祭りフルコース。
都合の良い思い込みパワーが強すぎる。
夏祭りに行ってみたい人生だったな。。。
きれいきれいって情景だけじゃ説明つかないや
どきどき 幸せすぎるよ、夢なのか? 夢かもな
いつか花火を見た時、君を思い出すのかな
遠くの記憶でも絶対忘れないその横顔は
夢に思えるほどの幸福感が感じられますね。
「いつか花火を見た時、君を思い出すのかな」ってのも良いですよね。
やっぱ初恋だし、初夏祭りだろって感じがします。
それだけに、絶対に忘れられないほどの強烈な思い出。
そして、今日の出来事が切ない思い出になってしまうことをなんとなく自覚してる感が本当に切なくて良いんですよ。
最後の一粒散って 夜に戻る
寂しげカラリコロリに混ぜわがままを言うんだ
「遠回りしよう?」
...もう少しお願い。
いよいよ花火も終わり、帰路に着くわけですが、冒頭では楽しげに響いていたカラリコロリがここでは良い寂しさを出してますよね。
1番は人混みの中に響くカラリコロリで、こっちは各々の帰路について人も少ない夜の住宅街に響いてそうな感じが。
最寄り駅から家までを歩いてる感じですね。
で、この「遠回りしよう?」のセリフはこの後の部分を踏まえると、口には出せていないセリフですよね。
多分、都合の良い思い込みができてた主人公ちゃんなら言えてるかもなんですけど、もう夏の花火の魔法は解けかけていて、わがまま言えないんですよね。
たまんねぇな。
楽しかったねって言うだけ
それ以上は言えないの
帰り道終わり間近
これが最後かも もう最後かも
「楽しかったね」 それ以上は言えてないんですよ。
言い出せないのは叶わない恋であることをなんとなく自覚しているってとこもあるのかな。
切ないね。
この"最後"は帰り道としての最後だし、この恋としても最後なんですよね。
あつい、あついよ 体温だけじゃ説明つかないや
わかる わかる わかっていた これは恋なんだそう、恋なんだ
君とまた会う時には 続きから始められるかな
こうしてあついまま今日が終わる
消える花火が切ない魔法をかけた
夏でした
やっぱり主人公ちゃんとしても、自分の気持ちが恋であることはなんとなく気づいていたわけなんですが、ここでようやくはっきりとした自覚があるわけですね。
それ以上は言えないまま、夢のような今日が終わっていくわけですが、
1サビの「夏なんだ」が「夏でした」に変わっていて、もうすでに過去になってる感が切ない。
「君とまた会う時には 続きから始められるかな」のところも好きなんですよね。
もう次にどこかで会う時には、今日のような”あつさ”で続きを始めることは叶わなくて、おそらくここで散る恋なんですよね。
本当に切ない魔法だ。
というわけで以上になりますが、改めて読み返して見ても、本当に切ない初恋感が描かれていて素晴らしい。非常に美味しい。
MVも好きなのでいつか聖地にも行ってみたいですね。
DIALOGUE+2にもめっちゃ可愛い恋の曲があるとのことで、そちらも楽しみにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。