《DIALOGUE+ 来世なんて待ってらんない 歌詞考察》

さて、発売からはかなりの時間が経ってしまいましたが、「来世なんて待ってらんない」についての歌詞解釈を書いてみたいと思います。

 

この曲は「にゃんぼりーdeモッフィー!!」のB面に当たるわけですが、個人的にはこっちがA面だろ!ってぐらい、本当に好きな曲ですね。

発売当初にこの記事を書き始めたものの、途中で放置してしまっており、本日開催の「フレンドファンファーレ」埼玉公演に間に合わせるべく、大急ぎで書き上げました。

今日のライブで聞けるのが非常に楽しみですね。

 

結局、僕はこの手の曲が大好きなわけなんですが、そういう意味では「夏の花火と君と青」以来ですかね。

 

僕が"だいあろーがー"になった時にはすでに夏花火は発売されてたので、このベクトルの曲が新たに追加される瞬間に立ち会えるのは非常に嬉しいです。

 

 

いつものごとく歌詞全文を見ていきたいんですが、その前に全体的な感想とおおまかな解釈を。

 

 

まず、作詞のサティフォさん、めっちゃオンリーユーも良かったですが、いい詞を書きますねぇ。

なんか女性の方かと思ったら、ふつーに男でびっくりしましたが、もっと書いて欲しいところ。

 

あいにく音楽についてはなんの素養もないので詳しくはわからないですが、曲の方もDIALOGUE+らしい、一筋縄では行かない感じもあって、好きですね。

 

 

で、歌詞の解釈なんですが、僕は完全に女の子同士派です。

お互いに友情以上の想いを抱きつつ、来世での愛を誓っていたわけですが、想いを抑えきれず、、、ってとこだと思います。

昨今は多少寛容になってきたように思うジェンダー問題ですが、まだまだな感じはありますからね。

だからこそ、現世じゃなくて来世なんですよね。

男女なら、よっぽど特殊な事情がない限りは現世でいいですから。

 

まぁ、実際作者がどっちで書いてるのかは知りませんが、僕は女の子同士解釈の方が気持ちよくなれるので。

 

 

そして、あとで歌詞を見ながらも書きますが、この2人の女の子が並んでる様子が読み取れるのですが、その位置関係がおそらく定位置になっていて、

1番は左側の子、2番は右側の子、それ以降は再び左側の子の視点で書かれてそうってのが、僕の解釈です。

 

全体的な方向性としてはこんなところで、これから全文を見ながら進めたいと思います。

 

今回はソロパートについては分けてみたんですが、間違いあったら教えてください。

 

 

※色分け

ねね ゆりにゃ きょん やか うーな まゆ まなつ さっぴ

 

 

来世なんて待ってらんない!

やってらんない

今すぐ君に会いたいんだ

あの桟橋も浮かぶ銀河も

隣はいつも君がいい

 

安定のねねさんの歌い出し。

やっぱ、シンプルに歌が上手いですね。

ブレスもありがとう。

 

サビで出てくる桟橋と銀河ですが、桟橋は現実で二人がよく行く場所、銀河は来世をイメージした感じなのかなぁと。

銀河については桟橋とのスケール感が違いすぎて、どう解釈したものかと思いましたが、現状はこんな感じの解釈です。

桟橋ってとこからいい感じの田舎感が伺えますね。

 

 

 

好きとか嫌いとかじゃなくて愛とか恋にしたら壊れそうで

2人で結んだ協定は誰にも邪魔させない境界線

四角い窓から手を出して

掴めそうだった空の青さに眩量

子供のまま大人になってしまった

 

ここから左側の子
好きとか嫌いの関係性ってのが、いわゆる友達レベルの関係性。
同性というイレギュラーな関係性だから、恋とか愛の関係に進むのが難しいってやつですね。

 

2人で結んだ協定ってことは、多分お互いの気持ちを分かってると思うんですよね。

その上で、壊れそうで踏み出せないから来世で。ってのはやっぱ百合でしょという気持ちですね。

 

そして、すでに多くの人に指摘されていますが、「空の青さに眩暈」とこ、飯塚さんの歌い方が素晴らしい!!!
シャベマとかもまゆゆんには良く似合うなぁと思ってるんですけど、こういう”眩暈”みたいな言葉が似合うんですかね。

とにかく何度聞いても気持ちいい。

 

ここでわざわざ「”四角い”窓」という表現をしているのですが、ここの部分は、この子達にとっては窮屈な異性愛的常識を表現しているんですかね。

窓っていうと大体四角いのにわざわざ書いてるわけですから。

そんなそんな既存の概念から外へ手を伸ばそうとするもイマイチ伸ばしきれないという感じ。

諦めて現実を受け入れきれず、夢みてる感じが子供のままってことなんですかね。

 

 

 

正しくなくていい (正しくなくていい) 

間違えててもいい(間違えててもいい)

ごめんねと言える君が素敵だね

右の耳たぶ左より好き

髪をかけたら照れちゃうくらい

キラリと光る銀色のピアス

抱きしめたいんだ!

 

この部分のピアスも非常にいいですよね。

先ほども述べたように、1番は左側の子目線の歌詞なので、このピアスは左側の子の右耳に開いてるものですね。

二人で並んだ時に右側の子から見える側の耳。

これさぁ、右側の子に絶対開けてもらってるやつじゃん。(なんかえっちだ、、、)

実際、友達同士で開けたりするもんなんですかね、よく知らないですけど。

 

この子にとってはこのピアスが二人の関係性の象徴になっていて、だがら髪をかけてピアスが見えると照れちゃうし、抱きしめたいんですよね。

この抱きしめたいはピアスに対するものではあるんですが、真意としては二人の関係性を大切に思う気持ちなのかと。

 

 

 

来世なんて待ってらんない!

やってらんない

今すぐ君に会いたいんだ

あの桟橋も 浮かぶ銀河も

隣はいつも君がいい

大袈裟な物語を書き殴ろう

やりたい事をやらなくっちゃ!

世界をひっくり返すなんて嘘さ

君をただ笑わせたいんだ

 

現世での常識をぶち破るような、やりたいことをやっていく二人だけの大袈裟な物語を綴りたいという想いがありつつも、結局最後は踏み出せず「世界をひっくり返すなんて嘘さ」に着地しちゃってるんですよね。

まだ踏み出せてない感じですね。

 

「世界を」のとこ、まなつさんの歌い方も好きです。

 

 

 

ちょっとなんか複雑なんです

言い訳なんていいわけないのです

もしも今夜夢で会えるのなら…どうなっちゃうんだ!?

決壊寸前の防波堤 寄せては返す波に攫われた2人

泳ぎ方を忘れてしまった

しまった!!

 

この2番から右側の子の視点になります。

なんか急にダジャレみたいなのが出てきてて、これいらんくね?とは思います。

いい感じに解釈できるようになりたいところ。

 

ありがちな表現かもしれないですが、決壊寸前の防波堤って表現は良いですよね。

抑えきれない想いが溢れ出てしまいそうな感じが。

 

 

 

あの日の指切り(あの日の指切り)

夕方の匂い(夕方の匂い)

乾いたに突き刺さるサイダー

左のイヤホン 耳に当てたら

聴こえてくるの 歪むギターと

夕焼けに染められた横顔が鳴りやまないんだ!

 

「指切り」「夕方」「サイダー」「片耳イヤホン」とオタクの脳内青春概念を刺激するモチーフが盛りだくさんで、ここも好きですね。

 

ここでのイヤホンはもちろん二人で聞いてるイヤホン。

ここは右側の子なので、左側のイヤホンを使ってるんですね。

確かイヤホンの左側はギターメインの音になってるみたいな話ですね。

 

1番の左側の子にとってはピアスが二人の関係性の象徴になってたわけですが、右側の子にとってはこの片耳イヤホンが象徴になってるわけです。

左を見ると、夕焼けに染められた銀色のピアスが光る横顔、描写として綺麗すぎる。

きっとこの子は左耳にイヤホンをつける度にこの横顔を思い出しちゃうんだろうなぁってのがいいですよね。

 

 

 

大嫌いだ

あと何回、あと何回

すれ違って行く君はシーズン

歳を取ってしわくちゃになっても 知らない顔しないでね

最低なエピソードもわがままも

君となら全部楽しいな

正解を求めるなんてつまらないや

君の話が聞きたいんだ

 

ここはまだ自分の中でも消化しきれてないんですけど、シーズンに例えるところが難しい。

 

歌詞の視点としては交互に入れ替わっていますが、二人の物語としては一緒に進んでいるわけで、「正解を求めるなんてつまらないや」と少し、気持ちが動き始めてるのかなぁなんてことも感じます。

 

1番の左側の子が「抱きしめたいんだ」に対して、右側の子の方は「君の話が聞きたいんだ」ということで、二人の違いも表れているのかと。

 

 

 

走り出したら止まれない

止まらない

この気持ちに色を付けたのなら

それは白黒つかないマーブル模様だ

混ざり合って 重なり合って 一つになりたい

君を!君を!君を!

抱きしめたいんだ!!

 

ここからは再び左側の子の視点だと思います。

なんとなく世界をひっくり返してくれるのは左側の子な気がしてます。

 

いよいよ決壊って感じ。

白黒つけようとしてグレーになるんじゃなくて、どちらも存在するマーブル模様という表現も素敵だなぁと。

現状維持 or 世界をひっくり返す で、世界をひっくり返す側に気持ちが傾いてきたところですね。

 

1番の時は抱きしめたいの対象がピアス、すなわち二人の現状の関係性だったわけですが、ここでは完全に"君"が対象になってるとこもいいですよね。

しかも、"!"付きで3回も繰り返して、強調されてる感じが。

「抱きしめたい」というワードの共通性からも、この部分は左側の子の視点なんだろうと。

 

 

来世なんて待ってらんない!やってらんない

(待ってらんない やってらんない)

明日は明日の風が吹くだなんて

そんなのわかんないよ!

来世なんて待ってらんない!やってらんない

今すぐ君に会いたいんだ

あの桟橋も 浮かぶ銀河も

隣はいつも君がいい

 

明日は明日の風が吹く」なんて、楽観的な言葉もありますが、今日と同じような二人の関係が続く保証もないわけで。

来世どころか明日すら当てにして待ってちゃダメなんですよね。

 

 

来週も再来週も全部全部君だ

物語は続くんだ

世界をひっくり返すならば今だ

君をただ笑わせたいんだ

それだけが理由になるんだ

愛しくて仕方がないんだ

来世なんて待ってらんない!やってらんない

(待ってらんない! やってらんない)

 

「来週も再来週も全部全部君だ」って、なかなかに重みがあっていいですね。

1番では「大袈裟な物語を書き殴ろう」→「世界をひっくり返すなんて嘘さ」だったのが、もう世界をひっくり返す決意が固まってることがわかりますね。

 

既成概念なんてどうでもよくて、「君をただ笑わせたいんだ それだけが理由になるんだ」というのも強くていいですよね。

常識なんてものはどうでもよくて、君を笑わせたいという理由だけで十分なんですよ。

 

色々と思うところがあって来世を誓っていたわけですが、最終的には二人の気持ちに正直に、世界をひっくり返す決意が固まったところで、この曲は終わりを迎えます。

 

 

 

 

ということで、歌詞全文を見てきました。

同性故に現世での愛をあきらめ、来世を誓い合っていた女の子達の想いの移り変わりが表現された曲であるというのが、現段階での解釈です。

やっぱり自分はストーリー性のあるこの手の歌詞が、本当に好きだなぁと。

ライブで聞けるのが本当に楽しみになってきましたね。

 

また何か思うところがあれば、追記したいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。